2012.02.01
ワールド・ビジョン・ジャパンは、東日本大震災によって多くを失った子どもたちが、将来への希望を抱いて健やかに成長していける環境の再生を目指し、震災発生直後から約3カ月を緊急期、その後を復興期として支援活動を実施しています。
支援の実施期間については、被災地のニーズと、政府および地方自治体による復興の進捗を確認しながら検討してきましたが、その結果、今後、支援活動の内容や規模を段階的に縮小しながら、震災発生から3年となる2014年3月まで活動を継続することに決定しました。
今回の震災において、東京を拠点とする市民団体であるワールド・ビジョン・ジャパンが果たすべき役割は、以下の2点であると考えています。
①政府および地方自治体の機能が回復し、法律や資金を含む復興体制が整うまで支援の届かない分野を担うこと
②被災地の方々の将来的な自立につながる復興支援を行い、そのプロセスにおいて、子どもたちをはじめ、これからの復興を担う被災地の方々自身の地域に根ざした取り組みが力をつけていくように後押しすること
復興支援の実施にあたっては、支援の成果が地域に根付き、持続していくことを目指して、地元NPOの育成支援に力を入れつつ、まず、政府および地方自治体機能の補完的な性格が強い支援(仮設住宅とその周辺地域でのコミュニティづくり、被災した方々の雇用確保と生計向上、子どもを守るための防災支援、福島県被災者への支援などの活動)は、徐々に活動規模を縮小し、2012年12月を目処に終了します。
それに伴い、一関事務所は2013年1月に役割を終え、その後の業務は東京事務所に集約します。
そして、2013年1月以降は、パートナー団体である地元NPOを通じた活動を中心に子ども支援を継続し、支援の成果が定着、発展するように活動状況を見守ります。
3年間にわたる東日本大震災緊急復興支援によって得られる貴重な経験は、その後に開始予定の日本の子どもたちへの支援につなげ、活かしていく予定です。
引き続き、ワールド・ビジョン・ジャパンの活動にご理解、ご支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
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