ケニア、オレントン地域の支援が終了を迎えました

(2017.09.28)

チャイルド・スポンサーシップを通して2003年からご支援いただいてきたケニアのオレントン地域開発プログラム(以下、ADP)は、当初の計画を達成し、2017年9月末日をもってプログラム終了を迎えました。
皆さまのご支援により、地域が変わり、子どもたちが「豊かないのち」を生きられるようになりました。
心からの感謝とともに、地域での活動をご報告いたします。

教育

15年間の支援期間中、小学校と高校あわせて30校に支援を届けてきました。子どもたちが勉強に集中できるように、教室建設や机・イスなどの備品の提供を行い、学習環境を整えてきました。この結果、就学率は72.1%(2004年)から81.0%(2016年)に向上しました。

また、教員や学校運営委員会への研修を通じて、子どもの権利保護や教育の質向上に取り組んできました。保護者に対して教育の重要性を訴える活動を続けてきたこともあり、今は高校・大学に進学する生徒も増え、より多くの子どもたちが夢を持って学校での勉強に励んでいます。

新しい校舎が建設されたことにより、雨風や砂ぼこりを気にせず、子どもたちが勉強に集中できる学習環境が整いました

女性の地位向上

オレントン地域では、女性器切除(FGM)という思春期前の女の子の性器に刃物で傷をつける伝統的な通過儀礼が広く行われていました。FGMは、麻酔や消毒をせずに行われることから、激痛と感染症のリスクを伴い、女の子にとって心身に傷を残します。また、FGMを受けると大人になったとみなされ、早婚を強いられて学校を中退するケースも後を絶ちませんでした。

ADPでは、FGM廃絶に向けて、地域のリーダーや住民、10代の女の子を対象に啓発活動を開催したり、FGMに替わる通過儀礼を推進してきました。また、FGMを受け早婚を強いられた女の子に対しては、女子寮完備の学校で学業を続けられるよう支援を行いました。

この結果、FGMの悪影響を多くの住民が認識するようになり、FGMや早婚を強要される女の子が大幅に減少しました。

支援地域から感謝の動画メッセージが届いています!

支援を受けたチャイルドの声

私は支援のおかげで早婚の危機から救われ、教育を受けることができました。
皆さまのご支援なくして、今の私はありません。同じように、支援がなければ
置かれた状況から抜け出せない女の子たちがまだいます。

将来は、かつての自分のような女の子を助けるプログラムを立ち上げたいと
思っています。

小学校6年生の時にFGMから逃れ、支援を受けて学校に通い続けたピュリティさん(22歳)。現在は大学で教育学を学んでいます
さらに詳しくオレントン地域開発プログラム終了報告書を読むにはこちら

チャイルド・スポンサーシップからの卒業を読むにはこちら

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