2011.12.09
12月4日(日)、チャイルド・スポンサーとしてご支援くださっているプロゴルファーの中嶋常幸さんをお迎えし、津田ホール(東京・千駄ヶ谷)にてワールド・ビジョン・カフェwith中嶋常幸さんを開催しました。
当日は、中嶋さんの途上国の子どもたちに対する思いやご自身のゴルフ人生についてお話しくださり、また中嶋さんがチャイルド・スポンサーとしてご支援くださっているベトナムの支援地域とのインターネット中継で、チャイルドとその家族との交流タイムを持ちました。
中嶋さんがチャイルド・スポンサーになられたきっかけは、チャイルド・スポンサーシップを紹介したテレビ番組。「1日ペットボトルたった1本分のお金で支援ができるなら、すぐに始めたい」と思い、お申し込みくださったそうです。支援が始まり、実際にチャイルドと手紙のやりとりをするようになってからは、「本当に自分が誰かの役に立っていることを実感した」と中嶋さん。「一方通行になりがちの支援が、チャイルドの成長を見守ることで相互に喜びがあることが嬉しい」とおっしゃいました。
この日、ベトナム・ムオンチャ地域とのインターネット中継を通して、チャイルド・スポンサーになっているスン君と初対面を果たした中嶋さん。スン君の好きな遊び、スン君のお父さんがスン君に託す夢についてなど、話が弾みました。
スン君のお父さんは「ワールド・ビジョンの支援によって、スンが幼稚園でベトナム語を楽しく学べるようになりました。また、農業や家畜飼育のトレーニングによって、栄養価の高い食事が取れるようになりました」と話しました。また、「自分たちは代々農家をしているけれど、スンにはサッカー選手やゴルフ選手になって欲しい」と将来への夢も語り、それに対し「ゴルフを始めるなら、ぜひ教えに行きますよ」と中嶋さんが応答する場面もありました。
交流を終えて中嶋さんは「実際にチャイルドと会って、応援していてよかった、もっともっと応援したくなった。将来的には人を思いやれる人になって欲しい、そして何か打ち込める仕事を見つけてほしい」と話しました。
山岳地帯のこの地域は農業が中心で、都会に出る人も少なく、まだまだスン君の夢をかなえることが難しい現実はありますが、中嶋さんは「子どもたちは希望。現実はあるけれど、将来の可能性を秘めている」と熱く語ってくださいました。
3月11日の震災後、中嶋さんは石川遼さんら11名のプロゴルファーとともに宮城県の女川町を訪れ、スナッグゴルフという屋内でも遊べるゴルフを通して被災地の子どもたちと交流しました。「不安な表情をしている大人たちとは対照的に、子どもたちはあの状況の中でも自分たちで遊びを発見し、生き生きとした表情をしていた。その姿を見て、自分たちが心を打たれた」と話されました。
最後は会場からの質問に答えてくださった中嶋さん。
「短時間でゴルフが上手になる方法は?」の質問には「ありません。1日10時間練習すればうまくなります」とコメント。「コツは、大胆に若々しく歩くこと。足腰を鍛えることが大切。また肩甲骨を開くことが飛距離を伸ばすコツです」とアドバイスをいただきました。
ゴルファーとして何度かスランプを経験されていることについては「スランプは、苦いけど体にいい食事みたいなもの。人生にとって何かを発見できるチャンスだと思う」とおっしゃいました。
人を思いやる温かい心、広い視野、本当にアスリートの鏡のような中嶋常幸さん、ゴルフ上達の豆知識も伺うことができ、有意義な時となりました。
アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します。
●インターネットでチャイルドのご両親の話を聞けて、身近に感じました。会話を通して、中嶋さんの人柄に触れられたこともよかったです。温かい素敵な方ですね。
●支援する立場、支援を受ける立場、国籍、環境などが違っても、心の豊かさに違いはないんだ、と改めて感じました。
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クリスマスまでにあと約2000人の子どもたちがチャイルド・スポンサーシップの支援を待っています。