【新型コロナ】インドでの支援活動を特別強化、皆さまからの募金を受付けています

(2021.05.06)


インドで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が急拡大していることを受け、ワールド・ビジョンはすでにインドで進行中の新型コロナウイルス緊急対応を特別強化します。


地方にも広がる新型コロナ、影響は子どもたちにも

インドにおける累計感染者数は2,000万人を超え、同国では前例のない緊急事態が発生しています。感染者の爆発的な増加により、すでに限界を超えた医療体制が崩壊する危機に直面しており、病床不足や酸素不足で何百万人の人々が適切な治療を受けられずに命を落としています。

ワールド・ビジョン・インドの事務局長マダブ・べラムコンダはこう述べます。「インドは、新型コロナとの闘いにおいてこれまでで最大の保健衛生上および人道上の危機を経験しています。多くの子どもたちにも感染が広がっており、私たちは子どもたちの精神的・身体的な健康を心配しています。私たちも数名の同僚を亡くしました。この新型コロナの感染拡大を食い止めるため、全力を尽くすことを決意しています」

コロナ禍を生きるインドの子どもたち

感染拡大がおもに主要都市とその周辺部に限定されていた第1波とは異なり、今回の第2波は、小規模都市や農村部にも広がり、その脆弱な医療体制とインフラは崩壊の危機に瀕しています。ワールド・ビジョンが支援するコミュニティの子どもたちと家族も、新型コロナの壊滅的影響の矢面に立たされています。子どもたちは1年以上学校に通えず、その大半はオンライン授業を受けられる環境にありません。また、強制的な結婚や児童労働のために人身売買の危険にさらされるリスクも高まっています。


医療体制強化とコミュニティ支援を中心に活動します

ワールド・ビジョンは、インドのこの危機的状況に対応するため、チャイルド・スポンサーシップによる地域プログラム等の現在実施している活動を活かし、支援を進めます。5~6月は、医療体制の支援と強化に焦点を当てます。長期的には、感染を予防する活動を拡大させ、医療施設の充実とワクチン接種に向けたアドボカシーを実施し、地域社会が新型コロナに対処していけるよう支援します。

【主な活動】

  • 医療体制の強化

 ・93の医療施設へ酸素濃縮器提供(150施設への拡大も検討)
 ・政府が設置を進める新型コロナ・ケア・センターにベッドやテントを提供 等

  • 訓練を受けた地域ボランティアによる心理社会的支援の提供
  • ワクチン接種に関する認知向上と接種希望者のワクチンへのアクセス向上
  • 新型コロナの感染拡大に備えたコミュニティの体制強化
各家庭を訪問し、感染防止策や健康状態を調査する地域ボランティア(写真右)

「ワールド・ビジョンは、政府の医療体制を強化し、様々な支援団体や政府機関と協働してより多くの病院に支援が届くよう活動します」と、ワールド・ビジョン・インドの災害対応責任者フランクリン・ジョーンズは言います。

ワールド・ビジョンは、インドの各州において、人道支援機関で構成されるパートナーシップの主要メンバーです。新型コロナウイルスの影響を受ける人々の喫緊のニーズに迅速かつ効果的に対応するため、国や州政府等とも緊密に連携して支援活動に取り組みます。


インドをはじめ、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける子どもたちや人々に支援を届けるため、募金にご協力ください。

チャイルド・スポンサーシップの支援地域に物資を届ける様子

インドのチャイルド・スポンサーの皆さまへ

日頃よりチャイルド・スポンサーシップを通して温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。
現地では、チャイルドや家族の状況の定期的な把握に努めております。今後、チャイルドに関する情報が入った場合には、個別にご連絡させていただきます。

なお、手紙による交流は引き続きお控え頂きますようお願い申し上げます。


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