【イベント報告】サマースクール2019に203名が参加!

(2019.8.9)

ワールド・ビジョン・サマースクールは、日本に住む子どもたちに世界の現状を知ってほしいと願い、毎年開催しているイベントです。今年は4回開催し、合計203名の皆さんにご参加いただきました。

参加した子どもたちは、世界には様々な環境で暮らす子どもたちがいることを知っただけでなく、互いに助け合い、自分にできることを行動に移すグローバル・キッズになって帰りました。参加してくれた皆さん、お子さまをお連れくださった保護者の皆さま、ありがとうございました!

ご参加くださった皆さん


第1回目 親子で楽しく「世界の子どもたち」に目を向けました

第1回目のサマースクールは7月23日(火)に小学1~3年生の子どもたちと保護者31組64名の皆さまにご参加いただきました。

まず初めに、ケニアに住むチャリちゃんの生活を大きな写真紙芝居で紹介しました。3時間半かけて水を汲みに行く毎日や支援によってもたらされた変化を見て、自分の生活との違いを実感したようでした。
また、チャリちゃんの日課である水汲みを親子で疑似体験するコーナーでは、「歩けないよー!」「思ってたより重い!」という子どもたちの声が聞かれ、一緒に水タンクを運んだ保護者の方もその重さに驚いたようでした。

暑い中たくさんの子どもたちが参加してくれました

プログラムの後半は、「世界の子どもカルタ大会」と「カルタ作り」。世界の子どもたちの写真やその説明文を見て、写真に合うカルタの読み札を親子で作りました。子どもたちはそこから分かることや読み取れることを自分の言葉で自由に表現しました。保護者の方は、説明文を子どもに分かりやすい言葉で言い換えたり、子どもと一緒に読み札を考えるなど、親子で一緒に楽しく取り組む姿が見られました。

【参加した子どもたちの感想(抜粋)】

  • 「力もちになって、おてつだいをしたい」小学2年生 男の子
  • 「ぼきんをして、ごはんを あさと おひると おやつと よるごはんを おなかいっぱい食べてほしいです」小学1年生 女の子
途上国の写真をみてカルタを作る親子

第2回目 東尾理子さんと一緒に学びました

第2回目のサマースクールは7月27日(土)に株式会社Speee様に会場をお借りし、小学1~3年生の子どもたちと保護者27組54名の皆さまにご参加いただきました。

ゲストはグローバル教育サポーターを務めてくださっている東尾理子さん。
大きな写真紙芝居の読み聞かせを通して、安全な水の大切さを伝えてくださいました。「子どもたちが他を思う気持ちを育て、それを行動に起こせるようになってくれたら、とても嬉しい」とメッセージをしてくださいました。

東尾理子さんによる紙芝居の読み聞かせ

また、「水汲み体験」では親子で力を合わせてタンクを運ぶ姿に声援が送られました。「こんなの持てるよ!」と言っていた子も途中で「やっぱりもう無理」など大変さを実感してくれたようです。

続く「世界の子どもカルタ大会」とカルタ作りでは、写真に写っている世界の子どもたちの日常に「何をしているところかな」「どこの国かな」「どんな気持ちかな」とじっくり親子で向き合ってくださいました。作品発表会では、どのグループからも素敵な作品が紹介されました。

【参加した子どもたちの感想(抜粋)】

  • 「重いバケツやヤカンを はこんでいる時のきもちが知りたい」小学3年生 男の子
  • 「もっと水とかを むだにしないで使いたい」小学3年生 女の子
途上国で実際に使っているタンクで「水汲み体験」

第3回目 「難民の子どもたち」に思いを馳せ、行動を起こしました

第3回目は8月1日(木)に小学4~6年生の子どもたち43名を迎え、「難民の子どもたち」をテーマに開催しました。

難民の子ども1人ひとりにフォーカスしたストーリーや写真、クイズを通じて、少しずつ理解を深めていった子どもたち。難民の子どもたちの現状を知り、WVJが支援している南スーダン難民の子どもたちに届ける作品作りを行いました。作品は実際に、南スーダン難民の子どもたちが通う学習センターで使われるとあって、子どもたちは世界地図やアルファベット表やかけ算表、ポスターなどを、心をこめて作りました。

発表会では、「英語を勉強して、世界の人とつながれるようにアルファベット表を作りました」「難民となって生活し、ストレスがあると思ったので、桃太郎の鬼退治のストーリーでストレス発散してほしいと思って作りました」など、それぞれが難民の子どもたちに寄り添って考えた様子が伺えました。

また、この日は別室で保護者向けプログラムを開催しました。スタッフから現地の様子や支援の内容を説明。また、子どもたちが学んでいる内容をご紹介し、ご家庭での事後学習についてお話しました。「良い機会になった」とのコメントが寄せられました。

【参加した子どもたちの感想(抜粋)】

  • 「難民の子どもたちのことをもっとよく知って、友だちやほかの人にも知ってもらえるように広めたい」小学4年生 男の子
  • 「難民の子どもたちの中に大とうりょうになりたいという夢を持っている子がいて、自分がつらくても人の役に立てる仕事をしたいと思っていた話を聞いたことが一番心に残った」小学6年生 女の子
グループで協力し合い難民居住地の子どもたちへの作品を作りました

第4回目 塩野義製薬×WVJ「手洗いの大切さ」

第4回目のサマースクールは8月4日(日)に小学1~3年生の子どもたちと保護者19組42名の皆さまにご参加いただきました。

塩野義製薬株式会社の協力を得て、「命を守る」ということを親子で学べるプログラムが実現しました。WVJからは、5歳まで生きられずに命を落とす子どもたちの現状や、感染症を防ぐために途上国で実施している「手洗い」の取り組みを紹介。

その後、「なぜ手洗いが大切なのか」について、感染症対策に注力する塩野義製薬の社員の方が分かりやすくレクチャーしてくださり、
専用機材を用いた「手洗いチェック体験」を通じて、親子で学びを深めました。

塩野義製薬様による正しい手洗いのレクチャー

「手洗いの大切さ」を学んだ子どもたちはグループに分かれ、WVJの支援地域に住む子どもたちに届ける手洗いポスターを作りました。作品発表会では、カラフルなイラストや高校生ボランティアにサポートしてもらい英語で書かれたメッセージなど工夫がいっぱいの作品が並びました。

【参加した子どもたちの感想(抜粋)】

  • 「いつもは10びょうくらいしか あらっていなかったから、これからは30びょうぐらいは あらおうとおもいます」小学校1年生 男の子
  • 「このべんきょうをして、いくつもしりたいことがふえて、一ばんしりたいのが、子どもたちのまいにちについて」小学2年生 女の子

【グループごとの発表】

  • 「楽しく手洗いできるようにカラフルに絵をかきました!」
  • 「なぜ手を洗うのが大切か分かるように英語で説明をかきました」
  • 「石けんを使って、正しく手を洗って、命を守ろう!」
  • 日本の子も、世界の子も、手洗いをするようになったらいいな」


皆さんが作ってくれたポスターは、ワールド・ビジョン・ジャパンが支援する地域の子どもたちに届けます。
「手洗いチェク体験」ローションを塗って、専用ライトで洗い残しを確認しました

グループごとに素敵なポスターを作り、しっかり発表してくれました

「ワールド・ビジョン・サマースクール」にご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

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