(2019.06.11)
ワールド・ビジョ・ジャパンでは、スポンサーの皆さまからのご支援と外務省のNGO連携無償資金協力の枠組みを通じ、ネパールの急峻な丘陵地帯で、学校やコミュニティの防災力向上のための事業を行っています。
本事業は、チャイルド・スポンサーシップの支援地域の中でも、特にアクセスが厳しく、災害リスクの高い地域でもあります。そうした中、安全な学校の整備、防災システムの改善、コミュニティの行政と連携した安全対策の取り組みを、現地駐在員の加藤スタッフから報告します。
また、この事業への技術的なアドバイスをいただいている専門家、ショウ ラジブ教授(慶應義塾大学政策・メディア研究科)も登壇します。
当日は、ネパールのお茶やお菓子を用意して、多くの皆さまのご来場をお待ちしております!
テーマ:ネパール防災支援活動報告会
日程:2019年7月11日(木)19:00~20:30(18:30受付開始)
報告者:加藤奈保美スタッフ
早稲田大学・同大学院理工学研究科にて、アジアの建築史について学ぶ。在学中に阪神淡路大震災でボランティアを経験したことから、防災や被災地支援がライフワークに。卒業後は建設コンサルタント会社に勤務。自然災害を中心とした国内外のインフラ事業に従事。2008年6月、ワールド・ビジョン・ジャパンに入団。サイクロン後のミャンマー、大地震後のハイチ、東日本大震災で復興支援に取り組む。2014年4月から、アフリカのスポンサーシップ事業を担当。2017年1月からネパール駐在。
加藤スタッフコメント
事業を実施している地域は2015年のネパール大地震は経験していませんが、日常的に地滑りや落雷など災害が多発している地域です。人々の「災害に備える」という意識を変えることはなかなか難しいですが、本事業を通して蒔かれた種が根付いていくのを、地域の人々とともに見届けていきたいと思っています。
ショウ ラジブ 氏
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス政策・メディア研究科教授。国連アジア防災科学技術員会次長、アジア環境防災大学ネットワーク理事長、NPO法人SEEDS Asia理事長などの要職を務める。ネパールを含めアジアを中心に、現地の地域住民やNGO、政府や国連などの国際組織と深く協力し防災に関する研究を進めている。著作は、『Science and technology in disaster risk reduction』(Elsevier Academic Press, 2017)、『防災教育』(明石書店、2013)等、多数の著作や論文あり。本事業には専門家として関わり、防災リスクや防災教育に関する行動変容のための指導、事業地以外の地域に事業成果が普及するための提言を行う。