(2023.11.27)
世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン(WV)の総裁/最高責任者であり牧師のアンドリュー・モーリーは、感謝祭の週末に先立つ11月24日にメッセージを発表し、その中で、中東危機における戦闘の一時休止を歓迎しました。また、より長期的な戦闘の停止と、支援を必要とする人々への人道援助が円滑に実施されることを求めました。
WV総裁/最高責任者、アンドリュー・モーリーは、メッセージの中で、以下のように述べています。
「何百万人もの人々が今週末の感謝祭を祝い、感謝していることを分かち合う中、私も中東の危機の中で行われている戦闘の一時的な休止に感謝したいと思います。私たちの心は、過去47日間に見た出来事に打ちひしがれています」
「私たちワールド・ビジョンは、キリスト教精神に基づき、子どもに焦点を当て、開発援助と人道支援を行う組織です。私たちは、悲劇的な出来事の影響を受けた子どもたちのために、そして子どもたちの苦しみが止むように、常に祈ってきました。ガザ周辺の紛争のすべての当事者が戦闘の一時休止を達成できたことを心から感謝しています。そして、私たちは、このことが、子どもたちがこれ以上の死と破壊に耐えなければならない状況に終止符を打つものとなるように祈り続けます。私は、ワールド・ビジョンが根差すキリスト教精神によって、すべての紛争当事者による長期的な戦闘の停止を強く求めます」
「敵対行為の長期的な停止に加えて、この危機におけるもう一つの最も喫緊の課題は、妨げられない人道的アクセスの必要性です。助けを必要としている人々に、援助が支障なく確実に届くようにすることは、私たち国際社会の責任です」
「この感謝祭に私たち自身の家族とともに集まる時、愛する人を失ったすべての家族とともに悲しみ、そして、これからの日々がより平和で、愛と希望に満ちた日々となるように祈りましょう」
ワールド・ビジョンは現在、ヨルダン川西岸地区とレバノンにおいて、家族の緊急のニーズに対応し、安全に安心して過ごせる居場所を作り、心理社会的サービスを提供することで、弱い立場にある子どもたちを支援しています。また、避難民が支援を必要とする他の地域でも対応しており、今度も危機を乗り越えて支援を続けていきます。ワールド・ビジョンは2016年以降、現在も、ガザ地区では活動をしていません。
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。
※詳細はこちら:www.worldvision.jp
ワールド・ビジョンは1975年にエルサレム、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区で活動を開始しました。それ以来、ヨルダン川西岸地区で活動する組織の中で最も広範なコミュニティに根差した支援活動を発展させ、80人の専任スタッフを擁しています。2023年には、ヨルダン川西岸地区の約150カ村に住む、およそ9万5,000人の子どもたちを含む13万6,000人以上の人々とともに活動を進めました。ワールド・ビジョンはまた、レバノン、ヨルダン、シリアを含む地域の多くの国で活動しています。ワールド・ビジョンはガザ地区では、2016年以降、現在も、活動していません。
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン 広報担当:德永美能里
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