ケニアの母子支援活動「Mother to Mother SHIONOGI Project」
診療所の太陽光発電の稼働開始について

(2022.09.07)

【塩野義製薬株式会社、パナソニック ホールディングス株式会社、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン 三社共同リリース】

塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、ケニアの母子支援活動「Mother to Mother SHIONOGI Project」の第二期事業を、2020年4月より国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(事務局長:木内 真理子、以下「WVJ」)と共に活動を開始しており、今回、その事業地であるケニア共和国キリフィ県のリマ・ラ・ペラ診療所に、パナソニック ホールディングス株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役 社長執行役員:楠見 雄規、以下「パナソニックHD」)からの協力を得て太陽光発電システムを設置し、電力供給を通じた医療サービスの提供を開始したことをお知らせいたします。

塩野義製薬は、2015年から塩野義製薬およびSHIONOGIグループ社員からの寄附をもとに、国際NGOワールド・ビジョンの協力により、ケニアの母子健康改善に向けた取り組みを開始し、第二期事業では、ケニア共和国キリフィ県の3つの診療所を対象に支援しています。その1つであるリマ・ラ・ペラ診療所は、電力の供給が不十分であり安定した医療サービスや夜間診療が提供できないという課題がありました。そこで本課題に対し、パナソニックHD「LIGHT UP THE FUTURE プロジェクト」の協力を得て、太陽光発電システムによる医療サービスの提供を実現しました。本事業において、塩野義製薬、パナソニックHD、WVJの3者の協働は、母子保健の共通課題の改善に向けた初めての取り組みです。

塩野義製薬の取締役副会長の澤田拓子は次のように述べています。
「リマ・ラ・ペラ診療所は、電力の供給が不十分であり、ワクチンは不安定なガス冷蔵庫で保存され、医療機器や検査機器も十分に使用できず、提供できる医療サービスが制限されていました。本連携事業により、診療所に電気が通ることで、夜間診療、夜間の施設分娩や安定的な医療機器の使用が可能となり、必要な医療サービスをより多くの方に提供できるようになることが期待されます」


パナソニックHDのCSR・企業市民活動担当室 室長の福田里香は次のように述べています。
「無電化地域で暮らす人々はあかりや電気がないことで様々な不利益を被っています。リマ・ラ・ペラ地区では、電気がないことでワクチンの保管や夜間の医療サービスができないとお伺いし、当社のあかりや電気でお役立ちができないかと考えました。本事業がケニアの医療や母子保健サービスを向上させることによって「健康」の機会を創出し、当社の企業市民活動の重点テーマの1つである「貧困の解消」に繋がることを期待しています」


WVJ事務局長の木内真理子は次のように述べています。
「Mother to Mother SHIONOGI Project」(以下、M2M Project)でリマ・ラ・ペラ診療所が新たに建設され、さらにパナソニックHD様も加わった本連携事業により、診療所に電気が通うようになりました。夜間の診療をこれまで懐中電灯に頼っていた診療所スタッフからは、早速、感謝の声が届いています。M2M Projectが進めてきた母子保健や栄養に関する啓発の結果、地域の母親自身から子どもたちの栄養状態がよくなっているという力強い声があがっています。診療所がより安定して保健サービスを提供できるようになることで、地域の信頼も増し、利用がさらに促進され、母子の健康改善にいっそう貢献することが期待されます。今後も地元政府とも連携し、診療所の機能拡充に取り組んでまいります」

診療所に設置された太陽光蓄電システム
ソーラーパネルが設置された出産棟

パートナーについて

塩野義製薬株式会社
塩野義製薬は「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という基本方針に基づき、患者さまの利益に貢献しています。当社は、HIV、インフルエンザ、抗菌薬耐性に対する新薬の研究開発に取り組み、現在、新規シデロフォアセファロスポリン抗菌薬であるセフィデロコルを含むいくつかの感染症領域における治療薬を販売しています。当社は、感染症および精神・神経疾患を研究開発のコア領域として特定し、社会的ニーズの大きな疾患領域の研究開発に取り組んでいます。塩野義製薬株式会社の詳細については、こちらをご覧ください。


パナソニック ホールディングス株式会社
1918年の創業以来、「社会⽣活の改善と向上」と「世界⽂化の進展」の実現に向けて事業に取り組んでまいりました。これからも、物と心が共に豊かな「理想の社会」の実現に向け、社会課題に正面から向き合って、新しい価値を創造していきます。
詳細についてはこちらをご覧ください。

LIGHT UP THE FUTURE プロジェクト


国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン
ワールド・ビジョンは、キリスト教精神に基づいて、開発援助・緊急人道支援・アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGOです。国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で活動しています。日本事務所は東京都中野区です。
詳細についてはこちらをご覧ください。



本件に関する報道関係者からのお問合せ先

特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
広報担当:德永 美能里 【電話】080-8401-7496 【Email】minori_tokunaga@worldvision.or.jp