(2022.05.26)
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、5月23日、紛争や迫害等で国外に逃れた難民や自国で避難生活を送る避難民が、世界全体で1億人を超えたと発表しました。この数字は過去最多を更新するもので、ウクライナ危機の発生等によって、残念ながら記録が更新され続けています。
ワールド・ビジョンは、世界最大規模の国際NGOとして、これまでに数多くの難民・避難民支援に携わってきました。紛争の影響下にある地域では特に子どもたちへの影響が大きく、学びや遊びの中で心身の成長をはぐくむ「子ども時代」が失われ、未来への希望が途絶えようとしています。
本イベントでは、紛争がおよぼす子どもたちへの影響について、ウクライナやシリア等の状況を例に解説するとともに、ワールド・ビジョンが行う支援の内容をご報告します。難民や避難民の子どもたち・人々の尊厳を守りつつ、彼らが"今"を生き延び、将来に向かって歩みだすためにどのような支援を行っているのかを、長きにわたりWVJで緊急人道支援をリードしてきた伊藤真理スタッフと事務局長の木内真理子の対談形式でお伝えします。
「ウクライナ・シリア 紛争下の"今"を支える支援とは?」
・木内 真理子(きない まりこ) ワールド・ビジョン・ジャパン事務局長
大学卒業後、国際協力銀行(JBIC)前身のOECFに入社。途中英国LSE(社会政策学)、オックスフォード大(開発経済学)での修士号取得をはさみ、アフリカ、インドネシア、フィリピンにおいて円借款業務を担当。母になったことを契機に転職。東京大学にて気候変動、環境、貧困など21世紀の課題に対応するSustainability Scienceの研究教育拠点形成に従事。「現場に戻ろう」をキーワードに08年10月よりWVJに勤務。アフリカ、中南米、ウズベキスタンを担当。2011年5月より、東日本緊急復興支援部長。2013年4月より副事務局長。2017年4月より事務局長。
・伊藤 真理(いとう まり) 支援事業部 緊急人道支援課 課長
大学でスワヒリ語(東アフリカの言語)・アフリカ地域学を学んだ後、在ケニア日本大使館において在外公館派遣員として勤務。そこで、ストリートチルドレンへのボランティアを経験したことから、困難な状況にある子どもたちへの支援がライフワークに。イースト・アングリア大学院(農村開発)、レディング大学院(農村開発経済学)での修士号取得後、タンザニアでの協力隊を経て、2003年2月よりワールド・ビジョン・ジャパンに勤務。紛争影響国であるリベリア、スーダン、スーダン南部(現南スーダン)で約7年間の駐在を経て、2010年5月より東京事務所勤務。現在、緊急人道支援課長。
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。※詳細はこちら
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
広報担当:市山志保 【電話】090-6567-9711 【Email】shiho_ichiyama@worldvision.or.jp