(2021.10.08)
報告書『COVID-19 AND CHILD MARRIAGE』は、世界的なパンデミックの影響によって強制的に結婚させられる子どもたちについて調査しています。世界的な飢餓水準が劇的に上昇するにつれ、児童婚の割合も高くなり、お腹を空かせた子どもはそうでない子どもよりも結婚する可能性が60%高いことを報告しています。
「SDGsのターゲットには2030年までに児童婚を撤廃することが掲げられていますが、進展は遅いままです。パンデミックによって貧困や飢餓が増加し、教育機会が失われ、少女たちは結婚させられるリスクが高まっています。ここでも、少女たちが危機の矢面に立たされています。多くの少女が教育の機会を奪われ、結婚を余儀なくされており、なかには2倍以上の年齢の男性と結婚しなくてはならない少女もいます」と、ワールド・ビジョンのアドボカシー・渉外担当、デイナ・ブズセアは述べます。
本報告書は、児童婚の割合がすでに急激に高くなっていることを明らかにしています。2020年には、児童婚の割合が過去25年間で最大となりました。ワールド・ビジョンのデータによると、2020年3~12月の間に、多くのコミュニティで2019年と比較して児童婚が2倍以上になりました。2021年4~6月にかけてアジア太平洋地域9カ国の子どもとその家族を対象に実施したインタビュー調査では、結婚していると答えた子どもの82%はパンデミックが発生した後に結婚していました。
キリスト教精神に基づき、貧困、紛争、災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で活動しています。詳細はこちら
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