(2020.04.01)
塩野義製薬と社員からの寄付によりケニアの母子を支援するプロジェクト。社会の持続的な繁栄の基盤となる"子ども"の健康を願い、お母さんと子どもたちを応援するという塩野義製薬の想いを、ワールド・ビジョンがパートナーとして受け止め、ケニアのお母さん、子どもたち、保健行政関係者につなげ、実現しています。
持続可能な開発目標(SDGs)の認知が広がりつつある昨今、貢献に向けた企業とNGOの連携事例として注目されています。
2015年10月~2020年9月にケニア南西部ナロク県イララマタク地域で実施している第一期事業では、母子保健サービスの強化と人材育成、地域住民への啓発、政策決定者に働きかけるアドボカシーを展開。従前よりあった遠隔地の診療所に出産設備などの機能を追加したり、家庭訪問などきめ細やかな啓発を行う人材を育成したりすることによって、地域のお母さんとお父さんたちの保健サービスに対する意識と行動に変化が起きるようになりました。診療所の累計年間来院者数は事業開始前から4年間で1.8倍*、巡回診療で産前健診や周産期保健サービスを受けた妊婦数は3年間で1.5倍*に改善しました。
*ワールド・ビジョン調べ
今回スタートする第二期事業は、ケニア東部キリフィ県の2つの地域で実施します。第一期事業で培った知見をベースに地域の保健施設・サービスの整備に加えて、保健施設の上位層にあたる地域病院との連携を強化。政府、保健施設、住民等に対してそれぞれに適切なアプローチを行うことで、保健システムの持続的な質向上を目指し、お母さんが安全に出産・育児ができるための保健サービスの充実を目指します。>
【塩野義製薬株式会社 谷 由香利さま】
第一期事業のイララマタク地域の保健環境は着実に改善されています。現地の関係者、地域住民からワールド・ビジョンへの厚い信頼があってこそのものです。第二期事業でも地域の皆さんの健康のために、それぞれの強みを活かして、取り組んで行きます。
【WVJ 支援事業部 土田 和歌子スタッフ】
開発から取り残され、設備も整っていない農村部の保健施設で働く医療従事者や地域住民のニーズに耳を傾けながら、一人でも多くのお母さんと子どもたちの健康が守られる社会と医療環境をつくることを目標に、パートナーである塩野義製薬の皆さまと想いを一つにして事業を実施していきます。
「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という基本方針のもと、創薬型製薬企業として、世界中の患者さまやそのご家族の方々のQOL(Quality of Life:生活の質)向上を実現するために、医療用医薬品を中心にOTC医薬品や診断薬の研究開発、製造、販売活動を行っています。詳しくは www.shionogi.co.jp へ。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、キリスト教精神に基づいて、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。詳しくは www.worldvision.jp へ。
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン 広報担当:市山志保
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