2014.01.24
2014年1月14日、子どもの権利条約第3選択議定書をコスタリカ共和国が批准しました。これで合計10カ国が批准したことから、同議定書が国際的に発効することになりました。同議定書が規定する「通報制度」の実現により、権利を侵害された子どもたちが、国内の救済手続きを尽くしても権利が回復されなかった場合に、国連子どもの権利委員会に救済の申立を行うことができるようになります。3カ月後の2014年4月14日から申し立てが可能になります。
「子どもたちは、自分たちの置かれているコミュニティ、学校、家庭において、武力紛争、差別、暴力にさらされ、また教育や医療を受けることができずに、権利を侵害されてきました。そして、その子どもたちの視点や意見は、無視され続けてきました。それを書き上げていったら、膨大なリストになるでしょう。しかし、今や子どもたちの権利侵害を国連に申し立てることができるのです」
「私たちはすべての国家に対して、この新議定書を遅延なく批准し、子どもの権利の促進と保護に真摯に取り組むことを求めます。そうすることで、より多くの子どもが国際的な司法にアクセスすることができるようになります」
と、子どもの権利条約第3選択議定書の批准を求めて活動をしてきたワールド・ビジョンを含む国際および各国のNGOなどからなるネットワークの共同議長である、フロア・アンボージアス氏は述べました。
ワールド・ビジョンはこの制度の実現に向けて2006年からキャンペーンを実施してきました。
より多くの子どもの権利の実現のために、より多くの国家が同議定書を批准するように引き続き活動していきます。
★通報制度の実現に向けた過去の活動はこちら