(2021.10.29)
「SDG4教育キャンペーン」はSDGsのゴール4(質の高い教育をみんなに)を達成するための世界規模のキャンペーンです。
2015年に国連総会で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」では、2030年までにすべての子どもが質の高い教育を受け、大人の識字率も大幅に改善することを新たな目標(ゴール4)として掲げました。
ワールド・ビジョン・ジャパンが副代表・運営委員として参加する教育協力NGOネットワーク(JNNE)では、「SDG4教育キャンペーン2021」を実施し、SDGsのゴール4が、日本を含めた世界の国々で達成されるよう、ユースとともに国政政党と政府に対して働きかけを行いました。政党アンケート結果に対するオンライン投票には、全国から3,896名の子ども・ユース・市民が参加し 、日本の教育と教育援助に関する多くの提言が寄せられました。
昨年のキャンペーンに続き、今年も政党への疑似選挙をオンラインで実施しました。
事前に各政党にアンケートを行い、日本国内の教育課題と国際的な教育課題に対する日本の支援についての6つの質問をしました。各党の回答は、キャンペーンの特設サイトに政党名を伏せて掲載し、どの政党の回答を支持するかキャンペーン参加者に投票していただきました。集まった投票やコメントは4,000件以上にのぼりました。
アンケートの結果、すべての政党が、「外国にルーツを持つ子どもたち」の教育を受ける権利を保障することが必要と考えていることが分かりました。一方で、特に教育基金への拠出については、政党によって異なる意見が見られました。
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6~9月には、キャンペーンに賛同したユースとともに、国会議員や文部科学省、財務省、外務省と面談し、SDG4の達成に向けて脆弱な立場の子どもたちへの教育支援を強化する必要性について提言を届けました。
国会議員との意見交換会では、政党アンケートへの投票結果を報告し、それぞれの党の考え方を改めて確認したうえで、国内外の教育課題について国会での議論を求めました。また、政府担当者にも、教育課題の解決に向けて優先した政策の実施について要望を伝えしました。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、SDGsのゴール4(質の高い教育をみんなに)を2030年までに達成することを目指し、教育課題への政策優先度を上げるための提言活動に、ユースとともに引き続き取り組んでいきます。