- 第3回国際母子栄養改善議員連盟にて。塩崎恭久厚生労働大臣によるスピーチでは、政府・民間企業・NGO・アカデミアなど多様なステークホルダー連携の重要性が指摘されました。大臣の右隣は議連事務局長を務めるあべ俊子農林水産副大臣。(2015年11月4日)
今世界では、多くの母子が栄養不良により命の危険にさらされています。その解決には多様なステークホルダー(関係者)の力を結集させる必要があります。そこで国会議員・省庁・民間企業・学識者に加え、国際機関、NGOが協力して世界の栄養問題に取り組むために、今年7月、国際母子栄養改善議員連盟が設立されました。
11月4日には第3回会合が開催され、約90名参加のもと、活発な意見交換がなされました。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、日本リザルツ、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、栄養不良対策行動ネットワークと連携して、本議員連盟の設立に関わってきました。
世界の5歳未満児の死亡原因の約45%が、直接的・間接的な栄養不良によるものです。とくに生後およそ3カ月間に栄養が十分に取れなければ、命を落とす危険にさらされるだけでなく、その後の成長にも深刻な影響が及びます。また、大人になって栄養不良のまま妊娠・出産することにより、影響が世代をまたがって続いてしまう恐れがあるのです。
栄養不良の連鎖を断ち切るために、議員連盟では「国際母子栄養改善国家戦略タスクフォース」を発足させるなど、様々なステークホルダーを巻き込み、それぞれが持つ知見と経験を有機的に結びつけながら、栄養問題の解決へ向けて着々と歩を進めています。