母子の栄養改善をめざし、議員連盟との協働が進んでいます

(2015.12.07)


世界の栄養問題と議員連盟

第3回国際母子栄養改善議員連盟にて。塩崎恭久厚生労働大臣によるスピーチでは、政府・民間企業・NGO・アカデミアなど多様なステークホルダー連携の重要性が指摘されました。大臣の右隣は議連事務局長を務めるあべ俊子農林水産副大臣。(2015年11月4日)
今世界では、多くの母子が栄養不良により命の危険にさらされています。その解決には多様なステークホルダー(関係者)の力を結集させる必要があります。そこで国会議員・省庁・民間企業・学識者に加え、国際機関、NGOが協力して世界の栄養問題に取り組むために、今年7月、国際母子栄養改善議員連盟が設立されました。

11月4日には第3回会合が開催され、約90名参加のもと、活発な意見交換がなされました。

ワールド・ビジョン・ジャパンは、日本リザルツ、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、栄養不良対策行動ネットワークと連携して、本議員連盟の設立に関わってきました。

世界の5歳未満児の死亡原因の約45%が、直接的・間接的な栄養不良によるものです。とくに生後およそ3カ月間に栄養が十分に取れなければ、命を落とす危険にさらされるだけでなく、その後の成長にも深刻な影響が及びます。また、大人になって栄養不良のまま妊娠・出産することにより、影響が世代をまたがって続いてしまう恐れがあるのです。

栄養不良の連鎖を断ち切るために、議員連盟では「国際母子栄養改善国家戦略タスクフォース」を発足させるなど、様々なステークホルダーを巻き込み、それぞれが持つ知見と経験を有機的に結びつけながら、栄養問題の解決へ向けて着々と歩を進めています。

ワールド・ビジョンの取り組み

ワールド・ビジョン・ジャパンは議員連盟の設立に関わるとともに、多様なステークホルダーを招いた栄養改善に関するラウンドテーブルの開催や途上国での支援活動など、栄養改善に向けた様々な取り組みを続けています。


2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」では、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消することが謳われています。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、議員連盟および関係団体とも協力しながら、世界中の母子の栄養改善のために、日本そして世界で活動を続けていきます。