"何もかも"はできなくとも
"何か"はきっとできる
ワールド・ビジョンは、キリスト教精神に基づいて開発援助・緊急人道支援・アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGOです。その活動は、アメリカ生まれのキリスト教宣教師ボブ・ピアスによって始められました。彼は、第2次世界大戦後に混乱をきわめた中国に渡り、「すべての人々に何もかもはできなくとも、誰かに何かはできる」と考えるようになりました。中国で出会った1人の女の子の支援を始めた彼は、より多くの支援を届けるため、1950年9月、アメリカのオレゴン州で「ワールド・ビジョン」を設立。1960年代には、日本でも両親を亡くした子どもたちが生活する施設などを通じて支援活動を行いました。現在では国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で開発援助や緊急人道支援、アドボカシーなどの活動を展開しています。
朝鮮戦争によって両親を亡くした子どもたちや、夫を亡くした女性たち、ハンセン病や結核患者に救いの手をさしのべることから始まった活動は、1960年代には日本の子どもたちにも支援を届けました。現在では、約100カ国で、宗教、人種、民族、性別にかかわらず、すべての子どもたちが健やかに成長できる世界を目指して活動しています。