(2020.08.21)(2024.06.13更新)
シリア・アラブ共和国(以下、シリア)の基礎データ
首都:ダマスカス
言語:アラビア語
人種・民族:アラブ人(約75%)、クルド人(約10%)、アルメニア人等その他(約15%)(2022年 CIA The World Factbook)
宗教:イスラム教87%(スンニー派74%、アラウィ派、シーア派など13%)、キリスト教(10%)、ドールズ派(3%)
面積:18.5万km2(日本の約半分)
人口:2,156万人(2022年推定値 CIA The World Factbook)
シリア・アラブ共和国は、中東・西アジアの共和制国家。北にトルコ、東にイラク、南にヨルダン、西にレバノン、南西にイスラエルと国境を接し、北西は東地中海に面する。首都はダマスカス。
2011年にシリアの政府軍と反政府勢力による武力衝突が本格化してから、シリア紛争はさらに深刻化。多くの住民が国内外での避難生活を強いられ、危機的な状況下で暮らしています。現在、難民として国外に逃れている人々は660万人、うち550万人が近隣国で今なお避難生活を続けています。
2018年以降、政府軍による大規模な奪還作戦後に国土の多くが政府の掌握地域となった。今なお、反政府勢力の影響下にある地域では空爆等の戦闘が続き状況が更に悪化しています。
2018年の大規模な戦闘による荒廃から回復できていない状況です。事業地の学校では、破壊を免れた銃撃戦の跡が生々しく残る校舎で子どもたちは学んでいます。教員、教室の不足も著しく、多くは学習の遅れを取り戻せていません。
また、精神的不安、ストレス、家庭の経済状態が理由で中退する子どもも後を絶ちません。反政府勢力の支配地域では、今年に入ってからも100万人近くの人が爆撃により家を追われました。支援がなければ日々の暮らしの維持ができない状況で、シリア危機勃発以降、最も悲惨な状況に置かれています。
ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 緊急人道支援課