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ワールドビジョンEnews

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が急速に拡大する今、世界中の教会が経験したことのない困難な状況に直面しています。

COVID-19をめぐる、教会や宗教グループに関する世界の動きに目を向けますと、WHO(世界保健機関)が2020年4月7日付で発行した宗教者に向けた新型コロナウイルス感染症拡大状況下における考慮・推奨事項において、キリスト教会をはじめとする信仰のリーダーは、人々をウイルスの影響から守り、人々の心身の健康を維持していく上で大切な役割を果たすとの認識が示されています。

そこで、米国のワールド・ビジョン事務所で発信している資料「教会のためのCOVID-19ツールキット(COVID-19 Toolkit for Churches)」(*)にまとめられている、COVID-19の影響から人々を守りながら、教会活動を継続するためのヒントを以下にご紹介します。必ずしも、皆さまの今の状況やニーズに合うものばかりではないかもしれませんが、教会の働きにお役立ていただける一助になれば幸いです。

COVID-19のパンデミックの影響に対処しておられる、教会の先生やリーダーの方々に力と平安が与えられるよう、お祈りしています。

神は、われらの避け所、また力。苦しむときそこにある強き助け 
(詩編46篇1節)

トピックス
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十字架を囲む子どもたち

1. 感染リスクを低減するために

  • 教会の机やドアノブなどの除菌の強化、カップや器の共有や握手・ハグを控えるなど、衛生管理の徹底を心がける。
  • 教会の規模に応じて、隣の人との距離を十分にとって座る、礼拝人数の調整や礼拝時間をずらす、デジタルツールやビデオの録画・録音などを使用するなど、礼拝の仕方を工夫する。

2. 差別や偏見、誤った情報の拡散を防ぐために

  • 互いの衛生管理の徹底を促す一方、弱さの中にいる人々、社会的に排除されている人々に対して配慮ある言動を心がける。
  • WHOのコロナ対策ページのチェックや、市町村や自治体が発信しているガイドラインがどこにあるかを把握するなどして、COVID-19に関する最新情報を収集する。

3. 状況が長引く場合や、さらに厳しくなる場合に備えるために

  • 教会学校やユースグループ、祈祷会などの諸集会をオンライン化する準備を行う。
  • 教会や地域の中で、頻繁に様子を確認した方がよい人のリストを作成する(感染リスクの高い人や、近くに家族のいない独り暮らしの人など)。定期的にそのような方たちと連絡をとれるよう準備する。

4. 特に支えを必要としている人の力となるために

  • 電話での連絡が難しい人々、通院や買い物などに困難を覚えている人々のリストを作成し、コミュニケーションの手段を確保し、サポート体制を整える。
  • 健康管理に関する情報や、失業者が利用可能なサービスの情報について、教会や地域の人々に共有する。

5. 人々の不安や心配に寄り添うために

  • 人々の感情に寄り添う。自分自身の不安な感情はできるだけ見せないようにする。子どもに対しては、寄り添い、耳を傾け、今起きていること・日常生活・信仰生活の保ち方について子どもが理解できる言葉や表現で明確に伝える。
  • 神の愛はこの世界の創造の前から存在していること、そして、この先も存在するという希望をともに覚え、これまで通り、神と隣人を愛することを信仰的・倫理的価値観に据えて生活するよう促す。

6. 牧会的ケアを継続するために

  • デジタルのツールを活用してニュースレター等を届ける。
  • 対面式の礼拝ができない場合でも、ライブ配信による礼拝や、祈り・デボーション・説教の録音の発信・発送等を行う。

7. 教会の先生ご自身や他の教会スタッフの健康を維持するために

  • ケアにあたる人自身の健康(肉体的・霊的・感情的)の維持を最優先にして、他の人々のケアに当たる。
  • ケアにあたる人自身の元気に繋がる活動のための時間を取る。また、自分が弱さを見せることのできる人々を見つけ、頼る。そのような人との時間をスケジュールに入れる。

8. 家庭における子どもの霊的育成を継続するために

  • 学校や教会の閉鎖に伴い、家庭でお子さんの霊的育成を継続できるよう親を励ます。
  • オンラインやデジタルを使った集会、教会学校のお話やスタッフからの励ましの言葉のビデオ配信の共有など、デジタルで参加可能な教会のプログラムを始める。
  • 子どもが理解できるような方法で、ウイルスの影響に関する情報を伝える。

* 「教会のためのCOVID-19ツールキット(COVID-19 Toolkit for Churches)」は、ワールド・ビジョンのチャンネルズ・オブ・ホープ(Channels of Hope:”希望のチャンネル”の意味)プログラムの理念や実践が基になっています。チャンネルズ・オブ・ホープとは、エボラ出血熱やHIV・AIDSなどの感染症、子どもの保護、ジェンダー差別、母子保健衛生など、地域の諸問題の防止のために開発されたプログラムで、これまでに、68ヵ国約40万人の信仰リーダー(faith leaders)がこのプログラムを受講し、教会や地域の行動変容の推進に貢献してきました。プログラムの詳細をお知りになりたい方は、こちらのページをご覧ください(英文)。

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地域の教会の前でエボラ感染予防のために手を洗う女性(コンゴ)





祈りのリクエスト

ワールド・ビジョンは、COVID-19の影響を受けやすい最も弱い立場にある人々を守るため、対応を強化しています。世界の各地において効果的で持続可能な支援を届けるためには、キリスト教を含む様々な宗教のリーダーとの連携が不可欠です。COVID-19から子どもたちを守るため、ワールド・ビジョンのスタッフに知恵が与えられるよう、また宗教リーダーと協力し合い地域に根差したより効果的な支援活動を行っていくことができるよう、お祈りください。

【教会の皆さまの声もお聞かせください】

私たちは、いつも祈り支えてくださっている教会の皆さまと、思いを共有したいと願っています。新型コロナウイルス感染症の影響による不安や祈りのリクエストなど、fd@worldvision.or.jp までお寄せいただければ幸いです。

※本メールはWVJのご支援教会様、メールアドレスをご登録いただいたり、スタッフが名刺交換させていただいたクリスチャンの皆さまにお送りしております。今後「祈りのEレター」をご希望でない方は、fd@worldvision.or.jpまでご連絡ください。
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