バングラデシュの首都ダッカにある巨大なゴミ山で、 モスミちゃん10歳は4歳から毎日休むことなく働いています。 1日中働いて稼ぎは15タカ(23円)。 彼女は学校に行きたいと願っていますが、実現していません。
危険なゴミ山を踏みしめている裸足の足
ゴミ山で、換金できるものを探します
ILO(国際労働機関)が発表した資料では、世界の「児童労働」と「現代の奴隷制」についていま世界では、1億5,160万人の子どもが「児童労働」に従事していること。 また、約4,030万人が「現代の奴隷制」の被害に遭い、うち2,490万人は強制労働に、1,540万人は強制結婚を強いられている調査結果が発表されています。
小さな舟で、お母さんと毎日漁に出ます
11歳から工場で働き始めたビティちゃん
世界ではモスミちゃんと同じように、未来を夢見ることも、叶えることも許されずに、可能性が閉ざされた子どもが多く存在します。 ワールド・ビジョン・ジャパンは「チャイルド・スポンサーシップ」の取り組みを通じて、アジア・アフリカの途上国の子どもたちの未来をサポートする活動をしています。
2017年度、ワールド・ビジョン・ジャパンは30カ国で123事業を実施しました。
チャイルド・スポンサーシップによる支援国
ハリウッドスターであり、長年にわたってワールド・ビジョンを通じて世界の子どもを支援しているヒュー・ジャックマンさん。エチオピアの支援地域を訪問し、一人のコーヒー農家の青年デュカリと出会い、世界のコーヒービジネスが不公平であることを知りました。自分にできることは何か― 未来を変えるために自らコーヒービジネスに身を投じた彼の行動力は関係者を巻き込んで変化を生み出し、今、子どもたちに笑顔と、希望をもたらしています。
ヒュー・ジャックマンさんとコーヒー農家デュカリ
デュカリと一緒に農場で汗を流したヒュー・ジャックマンさん
私が、ワールド・ビジョン・ジャパンの親善大使となってから25年が経ちました。私も、現在3人の子ども達のチャイルド・スポンサーをしています。
これまで、何人もの子ども達が卒業して行きましたが、子ども達からの手紙や、報告書で彼等の成長を知ることができます。
その楽しみが長続きする活動に繋がっているのだと思います。是非このプログラムを知って頂きたいと思います。あなたの支援を必要としている子ども達の為に…
2007年にインド、2017年はフィリピンの支援地に訪問しました。たくさんの笑顔の子どもたちが寄ってきてくれたり、「スポンサーさんからこれもらったんだよ!」と話してくれる子どももいて、日本のみなさんが支援してくださっていることが、確実につながっている、と実感し、非常に嬉しく思いました。
このような活動は、行動を起こせばすぐに変わる、というものではなく、根気のいる、時間のかかることですが、まだまだ必要があると実感しています。これからも微力ですが、がんばりたいと思います。
スポンサーと子どもは、手紙でのやりとりなどの成長報告を通じて繋がります。
実際にチャイルド・スポンサーシップで支援を開始すると、支援する地域の情報や状況とともに、支援する子どもの写真、名前などプロフィールの入ったスポンサーキットというものが送られてきます。
チャイルド・スポンサーになると、支援している子どものマイページを専用サイトから作成でき、そこではその子どもとメールを送ったり、その子の様子を動画で見ることもできます。小さかった子どもが夢を持ち始め、元気に育っていく姿に支援が役立っているという実感と子どもとの絆が深まります。
チャイルド・スポンサーシップでは、支援地訪問ツアーが定期的に組まれており、希望者は支援する子どもと交流することができます。
一方通行で送ったきりになる支援活動ではなく実際に子どもたちと会い、支援の実感を得られ、触れ合えることは支援を続けるうえで、大きなやりがいにつながります。
ベトナムツアーの様子
ツアーの様子
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、一時的な物資の寄付ではなく、十分な暮らしを地域の人々が維持できるまで、責任を持って、サポートします。
お預かりした支援金の82.7%を現地事業活動に利用することで、ご支援を大切に活動に活かします。
チャイルド・スポンサーシップによって、支援した子どもが夢を叶え、『小学校の先生になった』、『医師になった』、また、井戸ができて毎日数時間の水汲み仕事が不要になり、『学校に通えるようになった』、『家庭菜園ができるようになった』など、世界に対して貢献している、貢献感や達成感をより感じていただけます。
夢であるプロの陸上選手になったエルサルバドルのデルビンさん
夢をかなえ、ハノイで腫瘍科の医師になったタンさん