17歳で社会人10年目の人って日本にいますでしょうか?
日本にはいないかもしれませんが、途上国には、貧困が原因でそのような状況になってしまう人がいるという現実があります。
でも、「途上国の貧困」だとか、「経済問題」、「教育問題」って言葉ではよく聞くけれど、実際の状況ってなかなかイメージしにくいところがあると思います。
そこで、現在では世界30ヶ国で政府や国連とも連携して活動を行っている、ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーシップという支援活動をもとに、現地の実情とどういう支援が行われているかをご紹介します。
ビティちゃん17歳。彼女は7歳のときから働いています。
7歳のときにメイドとして働き始めた彼女は、11歳のときから現在まではミシン工場で働いています。
お父さんが病気になってから、家族のために働き続けています。時には夜の10時まで残業をして、夜道をひとりで帰ることもあるようなのです。
そんな彼女には夢があるそうです。
「その人が、いい人生をおくれるように、病気にならないように助けたい」
私たちが7歳のときは、学校で友達と遊んだり放課後に遊びに行ったりしているのが日常だったのではないでしょうか。
そんなビティちゃんが夢をかなえるには、どんな支援ができるのでしょうか。
チャイルド・スポンサーシップがどんな支援であるのか、内容を見ながら考えてみましょう。
このチャイルド・スポンサーシップでは、支援者は途上国のひとりの子どもを選んで支援するというかたちで、地域の支援を行います。
その内容は多岐にわたります。
それこそ、ワクチンの接種だってあるでしょう。
ただ、そのワクチンを接種して「何ができるようになったのか」がわかるのがこのチャイルド・スポンサーシップなのです。
なぜならひとりの子どもと繋がりながら支援ができるから。
「繋がる支援」とは何か、どう繋がっているのか、もう少し具体的に見ていきたいと思います。
チャイルド・スポンサーシップは、通常の支援とは少し流れが異なります。
上図のように、通常の支援が、現地の政府や外部の地域団体などを通して支援する貧困・紛争地域や救護活動に支援金を投入して現地での活動報告などをするのに対して、チャイルド・スポンサーシップは、一貫してワールド・ビジョンの組織を通して支援する子どもの生活を助ける活動に支援金を投入します。
そのため、支援金の流れが明確になっており、それだけでなく現地での活動報告はもちろんのこと、支援する子どもとの直接のやり取りを通して支援の内容や結果を知ることができます。
また、前提としてその場限りの支援ではなく長期の支援を行います。
このような仕組みだからこそ、ひとりの子どもと繋がることができて、その子の変化や、支援でできるようになったことがわかるようになっているのです。
では、子どもとのやり取りはどのようにするのか見てみましょう。
支援を開始すると、まずはスポンサーキットというものが送られてきます。
そこには支援する地域についての情報などはもちろんのこと、上のような写真付きの名前入りカードが一緒に入っています。
ここに手紙のやり取りの方法などが載っていて、実際にやり取りを開始することができるのです。
スポンサーになると、自分の⽀援している子どものマイページというものを作ることができます。
そこでは、その子の様子を動画で見ることができたり、Eレターという手紙を送ったりお返事を貰うことができたりします。
支援する子どもとは、手紙のやり取りを行うことができます。
手紙には、鉛筆やヘアアクセサリーなどの簡単なプレゼントをつけることもでき、ささやかながら支援の実感を得られるものとなっています。おりがみなんかを入れてみるのもいいかもしれません。
手紙でのやり取りの中で、成長を感じる事もできるでしょう。たとえば、好きな遊びが変わっていったり、手紙のコメントが絵から文章になったりするかもしれません。もしかしたら、自分のプレゼントしたアクセサリーをつけた写真なども見られるかもしれませんね。
そして、なんと希望者は支援地を訪問することができるのです。
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、支援地訪問ツアーが定期的に組まれており、自分の支援する子どもを実際に訪問して交流することができるのです。
こうした方法で、実際に子どもたちとのやり取りを行うことができ、支援する実感を得ることができるのです。ひとりの子どもとやり取りを行いながらの支援というのは、なかなかできない体験ではないでしょうか?
「繋がる」支援と、その方法はお分かりいただけたかと思いますが、繋がるのは支援する子どもとだけではありません、支援する方々同士での繋がりも作ることができるのです。
上記の写真は、その交流の一つのワールド・ビジョン・カフェという交流会の様子です。
こちらでは、現地の支援状況の様子などの報告はもちろんのこと、支援者同士での交流をすることができます。
同じチャイルド・スポンサーシップという支援を行っている方々との交流を通して、さらに世界に目を向けることもできるのではないでしょうか。
また、オフラインでの交流のみでなく、オンラインでの交流も行うことができます。
支援を開始すると招待される、Facebookの支援者専用ページでは、手紙の内容や、プレゼントの中身の相談などの交流も行われています。
このように、支援することで新たに交流のコミュニティを広げることも可能なのです。
詳しく見ていく中で、なかなかイメージできなかった途上国の貧困や教育の現状、それに対する支援の内容といったものが見えてきたと思います。
夢はあっても実現できない。その原因は才能でも努力でもなく、機会がないということなのです。
そしてその機会を作るためにどんな支援を行うのか。
ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーシップでは、その子どもたちの夢をあきらめさせないための、機会を提供する支援を行っています。
あなたも子どもたちの夢をあきらめさせない支援を行うひとりとなってみては?