ベスト9と審査員の集合写真
わたしと難民がつながる
アイデア・コンペティション
「すべての人々に “何もかも” はできなくとも、
誰かに “何か” はきっとできる」
創設当初から掲げる理念をもとに
ワールド・ビジョン・ジャパンは、
難民支援のアイデア・コンペティション
「未来ドラフト」を開催します。
難民の子どもたちのために
わたしにできることは何だろう?
その子たちとわたしとの共通点は何だろう?
“何もかも” はできなくとも、
難民の子どもたちと難民を受け入れる国の子どもたちが
置かれている状況について知り
考えることが共により良い未来を創ることにつながります。
グランプリに選ばれたアイデアは
実際に難民と受入国の子どもたちへ届けられます。
さあ、ペンをとりましょう!
数ある応募のなかから、
決勝大会進出の座を獲得した9つのアイデア。
グランプリに選ばれるのは、どれだ!
福島デザイン主宰 / グラフィックデザイナー
1958年広島生まれ。浅葉克己デザイン室、ADKを経て、1999年福島デザイン設立。被災地支援として「unicef祈りのツリー」「JAGDAやさしいハンカチ」、2020年には「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」を発起人、総合プロデューサーとして実施するなど、デザインにおける社会貢献の可能性を探求、実践する。世界ポスタートリエンナーレトヤマ・グランプリ、カンヌ広告フィスティバル・金賞など国内外の30以上の賞を受賞。東京工芸大学教授。株式会社フクフクプラス 共同代表。
上智大学総合人間科学部教授、緊急人道支援講座コーディネーター
上智大学比較文化学部比較文化学科卒業後、英国ロンドン大学経済政治大学院(LSE)にて修士号(社会政策・計画)、米国ミネソタ大学大学院にて博士号(教育政策・行政)を取得。研究分野は開発途上国や紛争後社会における教育と開発、および国際教育協力。緊急時の教育の専門家として、ワールド・ビジョンがヨルダンで実施している教育支援事業の評価調査等を牽引。
女優、ワールド・ビジョン・ジャパン親善大使
ドラマ、映画、ラジオ、CM、本、舞台等、多方面で活躍。2005年よりチャイルド・スポンサー、2007年よりワールド・ビジョン・ジャパン親善大使として活動。2007年にインド、2017年にフィリピンの支援地、2019年にヨルダンのシリア難民キャンプを訪問。
ビッグローブ株式会社 執行役員 CMO
2016年、ビッグローブ株式会社入社。コンシューマ領域の営業・マーケティング・広告宣伝を担当。社会貢献やより良い未来を考えるためのきっかけをつくる、ドネーション型モバイルサービス『donedone(ドネドネ)』を2021年7月にリリース。身近なスマホを通じて、社会貢献団体の活動をシェアしたり、地球や未来のために今日からできるアクションをサポート。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
エジフト事務所保護官(難民保護面接課・課長)1975年東京都生まれ。99年東京大学法学部卒。2002年英国サセックス大学開発学研究科開発学修士修了。同年グルノーブル大学にてフランス語学留学。同年10月ワールド・ビジョン・ジャパン勤務開始。同月南アフリカ干ばつ危機対応事業実施のためザンビアへ派遣。2003年6月イラク国内避難民危機対応事業実施のためイラクへ派遣。2004年1月イラン・バム地震緊急支援対応事業実施のためイランへ派遣。2004年6月国連ボランティア国際専門家としてワールド・ビジョン・ケニアへ赴任。カクマ難民キャンプ支援事業やケニア国内の地域開発事業、スーダン(現南スーダン)国内避難民食糧支援事業等に携わる。2006年1月人道支援における保護専門家としてワールド・ビジョン・インターナショナル・ジュネープ事務所へ赴任。2007年3月国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)・ボスニア事務所にアソシエート保護官として赴任、2009年3月UNHCRトルコ事務所にアソシエート難民認定審査官として赴任、2010年3月UNHCRチャド事務所にアソシエート子どもの保護官として赴任、2011年9月UNHCRカメルーン事務所に保護課長として赴任、2016年1月UNHCRモロッコ事務所に保護課長として赴任、2020年4月UNHCRエジプト事務所に保護課長として赴任。
テレビ東京「Newモーニングサテライト」メインキャスター
福岡県出身。テレビ東京系列の経済ニュース「Newモーニングサテライト」メインキャスター(月~金5:45am~)。「ワールドビジネスサテライト」やマーケット番組などで一貫して経済ニュースの現場を取材。「社会問題が解決に向かうときに動く経済」こそ、伝えるべき経済ニュースと考える。困窮世帯の子どもへの学習支援を行うキッズドア、及びグラミン日本のアドバイザリーボード、世界の子どもを支援する国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」、途上国をテクノロジーで支援する「Kopernik コペルニク」など、応援先多数。
難民受け入れ国で起きている問題
現在、紛争や迫害、暴力などにより故郷を離れて避難することを余儀なくされた難民や国内避難民の数は約8,000万人と推定されています。そのうち国境を越えて避難した難民の数は2,630万人に上り、その67%はシリア、ベネズエラ、アフガニスタン、南スーダン、ミャンマーの5カ国の出身者です
また、難民の約86%は開発途上国が受け入れ先となっており、これらの受け入れ国は、必ずしも経済的に安定しているわけではありません。難民として避難する人々、また難民を受け入れる側のコミュニティの双方が、難民問題の最も困難な現実に向き合っているのです。
ヨルダンにおける難民受け入れ事情
ワールド・ビジョン・ジャパンは、複数の国や地域で難民支援を行っていますが、ヨルダンにおいては、特にシリア難民や受け入れ国の子どもたちへの教育支援に力を入れています。避難してきた多くのシリア難民の子どもたちは、現在も学校に通うことができていません。また、シリア難民の子どもたちを受け入れるヨルダンでは、公立学校の多くが過密状態となり、授業時間が短縮される等、教育の質の低下が問題となっています。これを受けて一部の子どもたちは授業についていけない事態に陥っており、シリアの復興やヨルダンの未来を担う子どもたちの教育機会の確保が危ぶまれています。
故郷を逃れた難民は、難民キャンプや難民居住地で暮らすことが多い一方、ヨルダンでは多くのシリア難民が都市部で暮らしています。そのような中、ヨルダンで暮らしているシリア難民の子どもと、受け入れるコミュニティの子どもの間でトラブルが起きることもあります。例えば、学校や通学路でいじめが起きたり、経済的に厳しい暮らしを生き抜くなかで、生活に必要なものを取られたりなど・・・。想像を超えて長期化していく避難生活のなかで、難民の子どもたちと受け入れるコミュニティ側の子どもにとって、「他者」とともに生きていくことには多くの困難が伴います。
故郷を逃れた難民は、難民キャンプや難民居住地で暮らすことが多い一方、ヨルダンでは多くのシリア難民が都市部で暮らしています。そのような中、ヨルダンで暮らしているシリア難民の子どもと、受け入れるコミュニティの子どもの間でトラブルが起きることもあります。例えば、学校や通学路でいじめが起きたり、経済的に厳しい暮らしを生き抜くなかで、生活に必要なものを取られたりなど・・・。想像を超えて長期化していく避難生活のなかで、難民の子どもたちと受け入れるコミュニティ側の子どもにとって、「他者」とともに生きていくことには多くの困難が伴います。
シリア難民の気持ち、ヨルダン人の気持ち
シリア難民と受け入れ側のコミュニティと間に生じる軋轢には、複雑な背景があります。難民の人々は、故郷が戦地に変わり、家や仕事、学校、また場合によっては家族や友人を失い、行き場を失って国を後にしています。一方、受け入れ国であるヨルダンも、決して財政的に潤沢ではなく、難民を受け入れる中で様々な負担を背負っています。「すぐにシリアに帰ることができるだろう」と思っていたシリア人と、「少しの間、同胞であるシリア人を受け入れよう」と思っていたヨルダン人。しかし、戦況は長期化し、当初の想定をはるかに超える10年もの間、両者はともに暮らすことになったのです。そして現在も紛争は終わらず、多くのシリア難民は帰国する目途が立っていません。
このような背景から、自分の生活が脅かされるという不安から難民を良く思わないヨルダン人、逆に受け入れ側コミュニティの対応から生きづらさを感じるシリア難民という構図が生まれる場合もあり、大人の影響を受ける子どもたちも、互いに非友好的な印象を抱えることも少なくありません。
このような背景から、自分の生活が脅かされるという不安から難民を良く思わないヨルダン人、逆に受け入れ側コミュニティの対応から生きづらさを感じるシリア難民という構図が生まれる場合もあり、大人の影響を受ける子どもたちも、互いに非友好的な印象を抱えることも少なくありません。
偏見や差別の普遍的問題は、あなたも無関係ではない
「外部」から来た人や、異なる環境で育った人々に対する偏見や差別の問題は、シリア難民だけに起きている問題ではありません。
BLM(ブラック・ライブズ・マター)や、アジアンヘイトといった人種差別もあれば、日本国内における一部の在日外国人への不当な扱い、福島の原発事故の影響による風評被害、もっと身近な問題で言えば性差別や障がい者差別、新型コロナウイルス感染者への厳しい視線、学校における様々なトラブルなど、偏見や差別の問題は私たちの身の回りにあふれている課題でもあります。
あなたも、自分とは何かが違う「誰か」に対して無関心であったり、冷たくしてしまったり、違いにばかり目を向けてひどいことをしてしまったり、または逆に自分がそのような態度を受けて傷ついたことはありませんか。
私たちの社会は、大なり小なり異なる文化や背景の人々が違いを認めて、尊重しながら、作られていくものです。お互いのことを知らない、知るきっかけがない、そして自分の背景と異なる相手には興味がない、という状態は次第に偏見や差別につながっていきます。だからこそ、まずは相手のことを知り、相互理解を深めていくことが大切です。
あなたも、自分とは何かが違う「誰か」に対して無関心であったり、冷たくしてしまったり、違いにばかり目を向けてひどいことをしてしまったり、または逆に自分がそのような態度を受けて傷ついたことはありませんか。
私たちの社会は、大なり小なり異なる文化や背景の人々が違いを認めて、尊重しながら、作られていくものです。お互いのことを知らない、知るきっかけがない、そして自分の背景と異なる相手には興味がない、という状態は次第に偏見や差別につながっていきます。だからこそ、まずは相手のことを知り、相互理解を深めていくことが大切です。
シリアを逃れた子どもたち・受け入れ側のコミュニティの子どもたちに起きていることは決して他人ごとではありません。どうしたら子どもたちがお互いの状況を知り、様々な違いを乗り越えてともに生きていくことができるでしょうか。アイデアを考えるなかで、難民の状況や、人道危機の影響を受ける受入国の人々、そして偏見や差別といった問題に目を向けていくことは、グローバル化の時代を生きる自分たちの未来をより良いものにしていくきっかけにもなるのです。
選考の基準となる以下の4つのポイントを参考に、
アイデアを考えてみてください。
包括性
多様な背景を
持つ子どもたちの尊厳を
大切にしているか?
実現性
あまり費用が掛からず、
一般的な技術を用いて
実現可能か?
倫理性
インパクトを重視するあまり
ショックや傷を残さないか?
独創性
ありきたりでない、
心に残る工夫があるか?
エントリー
エントリー受付締切:2021年8月15日(日)
エントリーは締切りました
決勝大会進出者発表
2021年9月1日(水)までに
該当者へ個別に連絡。 本サイトでの発表は9月上旬予定決勝大会
2021年9月26日(日)13:00~
オンラインにて開催予定グランプリ
donedone賞
賞金10万円
アイデア実現
新型コロナウイルス等の状況により
アイデアの実現は未定です。
準グランプリ
BIGLOBE賞
賞金5万円
日時:2021年9月26日(日)
開始時間:13時00分 ※決勝進出者は別途集合時間をご案内します。
終了時間:17時00分 予定
主催:特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン
協賛:ビッグローブ株式会社
参加/観覧費:無料
開催趣旨
「未来ドラフト」は、若い世代とともに難民問題に取組む日本初のアイデア・コンペティションとして2018年から実施しています。世界には約8,000万人の難民・避難民がおり、その数は第二次世界大戦以降で最多を記録しています。難民問題への関心が低いと言われる日本の若者にとって、その問題はあまりにも大きく複雑なものに映るかもしれません。しかし、「"何もかも"はできなくとも、"何か"はきっとできる」。このワールド・ビジョンの理念をもとに、若い世代が難民問題に関心を寄せるきっかけになることを願ってこのコンペを企画しました。グランプリに輝いたアイデアは、実現に向け、現地プロジェクトとして計画・実施されます。
応募資格
・30歳以下の方 (2022年3月31日時点)
※1991年/ 1992年早生まれの学年の方がグループでエントリーできるように、30歳以下と表記しております。(2021年7月8日追記)
・一次選考を通過した場合、決勝大会に参加できる方(9月26日(日)開催予定)
※オンラインでの開催を予定しています。
・個人または4名以内のチーム
・グランプリを受賞した場合、実現に向けてのプロジェクトに協力できる方
応募方法
・課題テーマやエントリーサポートブックを確認の上、エントリーフォームに入力してください。
・エントリーは1人/1チームあたり1回に限ります。
※「アイデア・コンペティション規約」に同意していただく必要があります。
※未成年の場合、保護者の同意が必要です。保護者の同意を得たうえで、エントリーフォームの[保護者の同意を得ています]にチェックして応募を完了してください。
応募締切:2021年8月15日(日)
(エントリーは締切りました)
審査員
一次審査員:ワールド・ビジョン・ジャパン
決勝大会審査員:近日公開
※決勝大会では、ワールド・ビジョン・ジャパンも審査アドバイザーとして審査に加わります。
考え方のポイント(選考基準)
未来ドラフトの選考は、以下の4つの観点から行います。
1. 包括性
多様な背景を持つ子どもたちの尊厳を大切にしているか?
2. 実現性
あまり費用が掛からず、一般的な技術を用いて実現可能か?
3. 倫理性
インパクトを重視するあまりショックや傷を残さないか?
4. 独創性
ありきたりでない、心に残る工夫があるか?
賞
<グランプリ>
アイデア実現、賞金10万円
<準グランプリ>
賞金5万円
新型コロナウイルス等の状況によりアイデアの実現は未定です。
主催・協賛
主催:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
協賛:ビッグローブ株式会社
特定非営利活動法人
ワールド・ビジョン・ジャパン
ワールド・ビジョン・ジャパンは、キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGOです。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。
「Take Back Future~難民の子どもの明日を取り戻そう~」は、「教育」を通じて、難民・移民の子どもに対する暴力撤廃を目指す、ワールド・ビジョン・ジャパンのキャンペーンです。キャンペーン期間は、2018年から4年間。紛争や貧困により移動を強いられる子どもが、暴力から守られ、暴力が繰り返されない未来を築いていけるようになることを目指し、日本社会へ、政府へ、難民・移民の子どもたちへ、様々な働きかけを行います。「未来ドラフト」は、このキャンペーンの一環で実施しています。
未来ドラフト2021 事務局
メールアドレス:miraidraft@worldvision.or.jp
受付時間:平日9時〜17時まで
※ 選考不通過の理由等に関しましては、
お答えしかねますので、あらかじめご了承ください。